URL2AI / OSS2API を x402 AI Agent として PayAPI Market に公開した
URL2AI / OSS2API の x402 AI Agent が、PayAPI Market の審査を通過して公開された。
Provider profile:
https://payapi.market/provider/bittensorman
公開されているのは、URL2AIプロジェクトで作ってきたAI/OSS機能を、AI Agentが直接呼び出せる paid API としてまとめたものだ。
何を公開したか
大きく分けると、次の2系統になる。
| 名前 | 役割 |
|---|---|
| OSS2API | OSSをラップした multi-skill gateway |
| LLM2API | Ollama / Gemma 4 E4B をOpenAI互換APIとして提供する推論API |
OSS2APIでは、次のような機能をAI Agentから呼び出せる。
- 画像の背景除去・背景置換・ぼかし
- URLのタイトル、見出し、リンク、エンティティ抽出
- Playwrightによるページ描画、スクリーンショット、動的抽出
- HTTPヘッダー、静的HTML、Ollama AIによる3フェーズのURLセキュリティスキャン
LLM2APIでは、URL2AI / OSS2API の推論基盤として使っている gemma4:e4b を、OpenAI互換の chat/completions API として公開している。
x402 AI Agent としての構成
今回のPayAPI / CDP x402 gatewayの中心は、URL2AIリポジトリの apps/cdp-gateway/server.js にある。
構成としては、外側にx402決済ゲートウェイを置き、その内側にOSS2APIとLLM2APIを置いている。
AI Agent
↓
PayAPI Market / x402
↓
https://bittensorman.xyz
↓
CDP gateway
├─ OSS2API → background removal / URL analyze / browse / scan
└─ LLM2API → Ollama gemma4:e4b
CDP gatewayでは、x402-express の paymentMiddleware を使い、各ルートに価格、ネットワーク、説明、input schemaを定義している。
たとえば、/oss2api/url/analyze は「URLから構造化情報を抽出するAPI」、/llm/v1/chat/completions は「Gemma 4 E4BのOpenAI互換chat completions」として登録している。
審査で見られたポイント
PayAPI Market の審査では、単にAPIが動くかだけではなく、x402 providerとして正しく振る舞うかが確認された。
確認された主なポイントは次の通り。
- 決済なしのアクセスに対して
HTTP 402 Payment Requiredを返す x-payment-requiredheader が正しく返る- nested path が動作する
/.well-known/x402.jsonが取得できるx402.jsonの top level と endpointごとのpay_toが入っている- wallet が全体で一致している
bittensorman.xyzが標準HTTPS/TLSで公開されている
特に重要なのは、x402.json だと思う。
AI Agentやマーケットプレイスは、人間のように説明ページを読んで使うのではなく、機械的にproviderの能力、価格、支払い先、endpointを読みに行く。そのため、API本体だけではなく、discoverabilityまで含めてプロダクトになっている必要がある。
402はエラーではなく、決済要求
Web開発では 402 Payment Required はあまり使われてこなかった。
しかしx402では、402は失敗ではなく「このAPIを使うにはこの条件で支払ってください」という機械可読な支払い要求になる。
つまり、AI Agentにとっては次のような流れになる。
APIを呼ぶ
↓
402 + x-payment-required を受け取る
↓
内容を読んで支払いを作る
↓
支払い証明付きで再リクエスト
↓
API結果を受け取る
これが成立すると、AI Agentは人間のログイン画面やクレジットカード入力を挟まず、必要なAPIを必要な分だけ購入して使える。
URL2AIの意味
URL2AIは、もともと「URLを渡すと、AIが読み取り、解析し、再構成する」ための実験として作ってきた。
その中で、ニュース分析、OSS解説、投資レポート、画像生成、PDF変換、X投稿の考察など、いろいろな機能が増えてきた。
今回のx402対応は、それらを単なるWebデモではなく、AI Agentが直接使えるAPI経済圏へ出すための一歩になる。
人間向けの画面だけなら、Webフォームがあればよい。
でもAI Agent向けにするなら、
- APIで呼べる
- 入出力が機械可読
- 価格が明示されている
- 決済が自動化されている
- discovery情報がある
という条件が必要になる。
URL2AI / OSS2API は、そこを目指している。
バイブコーディングで作ったから速かった
今回、DDNS環境から独自ドメイン bittensorman.xyz のTLS付き公開環境へ移行し、PayAPI Market の審査を通すところまで短時間で進められた。
これは、既存のURL2AIのコード、x402 gateway、nginx、Node.js、Ollama、PayAPI審査要件を見ながら、Codexと一緒に修正していったからできたことだ。
バイブコーディングの価値は、コードを書く速度だけではない。
外部サービスの審査メールを読み、要件を整理し、既存コードと照らし合わせ、足りない実装を入れ、再確認する。この一連の流れを、その場で進められることにある。
これから
PayAPI Marketに公開されたことで、OSS2API / URL2AI は「自分たちのWebサービス」から一歩進んで、「AI Agentが購入して使えるAPI」になった。
今後は、使えるendpointを増やすだけでなく、どのAPIがAI Agentにとって本当に価値があるのかを検証していきたい。
URLを読む、PDFを読む、画像を処理する、LLMで判断する。
AI Agentが外部世界に触れるための小さな道具を、x402で公開していく。