人生で初めてゲームを作って公開したら、知らない人がランキングに入っていた
先日、人生で初めてゲームを開発して、インターネットに公開しました。
Kurageちゃん触手クライミング という、クラゲの女の子が触手を伸ばして海面を目指す、ちょっと歯ごたえのあるブラウザゲームです。スマホでもPCでも、インストールなしですぐ遊べます。
私はゲームエンジンを触ったことがありません。ゲーム用のプログラムも書いたことがありません。それでも公開まで行けたのは、Claude Code(AIのFable 5)に「言葉で伝えた」だけだからです。
この記事では、私が実際にAIへ伝えた言葉を時系列でそのまま紹介します。「AIでの開発(バイブコーディング)って、実際は何をするの?」という非エンジニアの方に、一番リアルな答えになると思います。
私がAIに伝えたこと、ほぼ全部
1. 最初の相談:「ゲーム作りたい」
kurageの認知度上げるために、簡単なゲーム作りたい。昔のCGIゲームのOSSのリメイクでもいいけど。おすすめある?
自社キャラクター「Kurage」の認知度を上げたい、という経営目的から始まっています。「何のフレームワークで」「どんな設計で」とは一言も言っていません。目的だけです。
AIは候補を比較して、「ログイン不要ですぐ遊べて、スコアをXで共有できるミニゲーム」という方向性を提案してきました。
2. 方向性の注文:「動画でバズるやつがいい」
めっちゃカメレオンのように、ゲームしてる動画をSNSにアップすると、面白そうでバズるようなのがいいけど、そういう録画に向いてるといいけどどう?
「めっちゃカメレオン」という、遊んだことのあるゲームの名前を挙げただけです。するとAIは、
- 縦画面にして、TikTokやShortsにそのまま貼れるようにする
- 「惜しい失敗」が起きるびよーんとした物理を操作の中心にする
- 録画機能をゲーム自体に内蔵して、ゲームオーバー画面から失敗動画をダウンロード→Xに投稿できるようにする
という設計を返してきました。「録画に向いてるといい」という曖昧な注文が、「録画機能を内蔵する」という具体的な仕様になって返ってくる。ここがAIとの開発の面白いところです。
3. 技術的な確認は、これだけ
SQLiteでもいい?
SQLite最新にして、kclimbingフォルダで開発して
技術っぽい発言はこの2つだけです。SQLiteというのはランキングを保存する小さなデータベースのことですが、正直これも「なんとなく聞いてみた」レベルです。AIは「その用途ならSQLiteで十分です」と、実際にサーバーで動くかどうかまで検証した上で答えてきました。
そしてこの指示から数時間で、触手の物理、スコア、ランキング、録画機能まで入ったゲームが動きました。
4. 公開の指示
kurage.exbridge.jp/kclimbing.html をゲーム解説ページにして、このURLにゲームコードもアップして、遊べるように、リンクもはって
これで解説ページの作成、ゲームの本番サーバーへの配置、ランキングAPIの本番対応まで、まとめて終わりました。私がやったのは、公開されたページを自分のスマホで開いて遊んでみることだけです。
公開して、Xで告知したら
公開した日、Xで軽く告知しました。正直「まあ、最初は誰も遊ばないだろう」と思っていました。
数時間後、ゲームのランキングを見たら、知らない名前が並んでいました。
しかも1位の「とらきち」さんは 185.1m。作った本人の私は 2.9m です。60倍以上の差をつけられています。
これが、想像していたよりずっと嬉しかった。自分が言葉で伝えて生まれたものを、会ったこともない誰かが遊んでくれて、しかも自分より圧倒的に上手い。ランキングという機能を入れておいたおかげで、「遊んでくれた人がいる」ことが数字と名前で見えるんです。ゲームを作る人たちがやみつきになる理由が、少しわかった気がしました。
非エンジニアの方へ:これがバイブコーディングです
振り返ると、私がこのゲーム開発でやったことは次の3つだけです。
- 目的を言う(キャラの認知度を上げたい)
- 好みを言う(めっちゃカメレオンみたいな、動画でバズるやつ)
- 確認して直してもらう(実際に遊んで感想を返す)
コードは1行も書いていません。それでも、物理エンジン、録画機能、ランキングのデータベース、本番サーバーへの公開まで、全部そろったゲームが1日でインターネットに出ました。
大事なのは、プログラミング知識ではなく、「何のために、どんな体験を作りたいか」を自分の言葉で言えることです。ゲームの例でしたが、業務システムでも社内ツールでもまったく同じ構図です。「昔からやりたかったけど、開発は無理だと思って諦めていたもの」がある方は、それをそのままAIに話すところから始まります。
VWorkでは、こうしたバイブコーディングによる開発・内製化の支援をしています。まずは遊んでみてください。そして、あなたの「作りたかったもの」を思い出してみてください。
🪼 ゲームで遊ぶ: Kurageちゃん触手クライミング
(ちなみに私はまだ2.9mです。とらきちさん、強すぎます。)