AIの力を、独占ではなく分かち合う
株式会社エクスブリッジがこれまで作ってきたAIプロダクトは、バラバラに生まれたものではありません。すべては一つの思想から始まり、一つのエコシステムに向かって進んでいます。
この記事では、その根っこにある考え方と、URL2AI・Kurage・URLAIトークンがどうつながっているのか、全体像を書きます。価格や投機の話ではなく、「AIの力を誰と、どう分かち合うのか」という設計思想の話です。
出発点は「AIを独占させたくない」という思い
私がAIの研究を始めたきっかけは、Bittensorの思想に強く影響を受けたことでした。
AIの能力が、中央集権的で独裁的な一部の巨大企業だけに独占される未来を、私は望んでいません。AIの恩恵は、分散したネットワークの上で、参加した多くの人と分かち合われるべきだと考えています。誰かが一方的に価値を吸い上げるのではなく、貢献した人にきちんと恩恵が返っていく。そういう仕組みに未来を感じました。
この「独占ではなく、分かち合う」という一点が、その後に作るすべてのプロダクトの底に流れています。
学びながら作る — AIRadioとAIKnowledgeCMS
思想だけがあっても、形にできなければ意味がありません。そこで私は、実際に手を動かしながらAIを学ぶことにしました。
最初に取り組んだのが、AIRadioとAIKnowledgeCMSです。AIが情報を集め、要約し、コンテンツとして届ける。この開発を通じて、私は「話しながらシステムを作る」バイブコーディングの手法を身につけていきました。
作りたいものを言葉で説明し、AIと対話しながら一つずつ実装する。エンジニアの経験がゼロではなくても、この作り方は、一人でも事業レベルのプロダクトを組み上げられる手応えがありました。学びと制作が同じ作業になっていく感覚です。
発信する道具をつくる — URL2AIシリーズ
学んだこと、作ったものは、発信しなければ誰にも届きません。そこで次に取り組んだのが、URL2AIシリーズです。
URL2AIは、URLを渡すとAIがページを読み、告知文とブログ記事を生成し、複数のメディアへ配信できるプロダクト群です。中心となるKurage URL2AI Publisher(URL2Pub)は、URLを入力するだけで、AIxSNS・Bluesky・はてな・Kurage Blogなどへ発信までを一つの流れにします。
重要なのは、私自身がこのURL2AIを使いながら成果を発信してきたことです。道具を作り、その道具で自分の活動を広げ、使う中で見つかった改善点をまた道具に戻す。この循環そのものが、バイブコーディングの実践記録になっています。
そして、URL2AIプロジェクトから生まれたのが、URLAIトークンです。
技術を実益に変える — Kurageシリーズ
ここまでで身につけた技術を、次は「実際に利益を生むプロダクト」へと展開しました。Web3の技術を掛け合わせたKurageシリーズです。
- 動画生成 — URLやテーマから、AIがナレーション付きの解説動画を自動生成する
- AI VTuber — AIがライブ配信し、視聴者とやり取りする
- AI自動取引 — Kurage FreqAI TradeやKurage FX AIなど、暗号資産・FXの自動取引と、その判断をAPIとして提供する
これらは単なるデモではなく、x402やRapidAPIといった決済レールに載せて、AIエージェントや利用者が実際にお金を払って使えるサービスとして公開しています。「AIで何かを作れる」段階から、「AIが生んだプロダクトで実益を得る」段階へ進めた、という意味を持っています。
URLAIで、ファンとコミュニティをつくる
プロダクトが揃っても、それを一人で抱えていては、最初の思想に戻れません。「分かち合う」ためには、一緒に育ててくれる仲間が必要です。
そこで、URLAIトークンをファンとコミュニティづくりの中心に置きます。
先日実装したURL2Pubの利用特典は、その最初の一歩です。サービスを使い、動作確認に協力し、発信してくれた方へ、感謝としてURLAIをオンチェーンで返します。テスト期間中は利用特典としてURLAIを配布し、テスト完了後は「1回200円」または「20,000 URLAIで利用」という選択制にしていく予定です。
200円という金額には、単なる利用料以上の意味を込めています。OSSを寄付で育てるという考え方です。URL2AIを寄付のつもりで応援してくれた人がいて、その積み重ねでプロジェクトが育ち、URLAIの価値が育てば、応援してくれた人にも恩恵が戻る。ウォレットを持たない多くの人は200円で気軽に使い、Web3に踏み込みたい人はURLAIで参加する。両方の入口を用意します。
目指すのは、収益を還元するエコシステム
最終的に目指しているのは、次のような循環です。
- 使う — URL2AIやKurageのサービスを、利用者やAIエージェントが使う
- 広がる — 発信や利用を通じて、Kurageプロジェクトの認知が広がる
- 稼ぐ — 認知が広がることで、有料サービスへの実需が増え、収益が生まれる
- 還元する — その収益を、Web3の技術を使って、URLAIを保有するファンやコミュニティへ戻す
Kurageシリーズが生んだ利益を、プロジェクトを育ててくれた人たちへ返していく。中央集権的に一社が抱え込むのではなく、貢献した人に恩恵が分配される。Bittensorに感じた「分散して分かち合う」という思想を、自分たちのプロダクト群とURLAIで、実際に動く形にする——それがこのエコシステムの狙いです。
このすべては、バイブコーディングで作られています。思想を語り、道具を作り、実益を生み、そして仲間に還元する。その一連の仕組みそのものを、AIとの対話から設計し、動く形にしてきました。
価格を約束するものではありません。だからこそ、私たちは価格の話からではなく、実際に動くサービスと、貢献してくれた人への還元から始めます。一緒に育ててくれる仲間を、これから増やしていきたいと考えています。