生成AIに自社を正しく説明してもらうには、何を直せばよいのでしょうか。
株式会社エクスブリッジでは、自社開発した日本語GEO・AEO診断サービス Kurage GEO を使い、exbridge.jpを実際に診断しました。初回診断は38点。その結果を基に公開サイトを改善し、2026年8月3日の再診断では総合90点(excellent)、日本語AEO準備度90点になりました。
この記事では、診断値だけでなく、何が不足し、実際に何を変更したのかを公開します。
診断結果:38点から90点へ
初回診断は2026年8月2日15時48分(日本時間)、改善後の確認診断は2026年8月3日3時48分に実施しました。
| 診断項目 | 改善前 | 改善後 |
|---|---|---|
| AIクローラー対応(robots.txt) | 15 | 18 |
| llms.txt | 0 | 14 |
| 構造化データ | 0 | 13 |
| メタ情報 | 14 | 14 |
| 本文構造 | 7 | 12 |
| 更新・配信シグナル | 3 | 6 |
| AI discovery | 0 | 6 |
| ブランド・エンティティ | 2 | 8 |
| マイナス要因 | -3 | -1 |
| 総合 | 38 | 90 |
メタ情報は改善前から満点でした。一方、llms.txt、JSON-LD構造化データ、AI向け発見用ファイルは未整備で、サイトの会社情報やサービス内容を機械が関係づけて読むための手掛かりが不足していました。
Kurage GEOの診断に基づいて実際に改善したこと
1. llms.txtと詳細版を設置
llms.txtに会社概要、主要サービス、公式ページ、事実情報を整理し、より詳しい情報をllms-full.txtへ分離しました。
改善後の診断では、見出し、説明、セクション、リンク、詳細版への導線がすべて検出され、llms.txt項目は0点から14点になりました。
2. 会社・人物・サービス・FAQをJSON-LDで明示
トップページへ次のSchema.org構造化データを追加しました。
Organization:会社名、所在地、設立日、法人番号、公式URLPerson:代表者と会社の関係WebSite/WebPage:サイト名、言語、更新日Service:AI駆動システム開発・内製化支援FAQPage:会社、VWork、AI支援、相談方法に関する6問
X、GitHub、LinkedInへのsameAsも加え、ページ上の名称、説明文、構造化データで「株式会社エクスブリッジ」という主体を一致させました。構造化データは0点から13点、ブランド・エンティティ項目は2点から8点へ改善しています。
3. AIが答えを抜き出しやすい日本語本文へ変更
単にキーワードを増やすのではなく、質問に対して先に短く答える構成へ変えました。
- 「株式会社エクスブリッジとは何か」を冒頭で明記
- 「AI駆動システム開発とは何か」を定義文で説明
- 「一般的な受託開発との違い」を比較可能な文章に整理
- 利用者が尋ねそうな6問のFAQを本文にも掲載
- 更新日を
dateModifiedとして機械可読化 - RSSフィードを設置
その結果、Kurage GEOの日本語AEO準備度は90点となりました。内訳では、質問と簡潔な回答が100点、意図カバーが100点、回答先出しが88点、定義文が81点でした。
4. AI向けの発見用エンドポイントを追加
通常のWebページとは別に、AIやツールが会社情報を取得しやすい公開ファイルを設置しました。
あわせてrobots.txtでは、公開ページのクロールを許可しつつ、問い合わせデータ、認証、アクセス解析などの非公開領域を除外しました。Kurage GEOの確認ではGPTBot、ClaudeBot、PerplexityBotのいずれも公開トップページへHTTP 200でアクセスでき、CDNやチャレンジ画面による遮断も検出されませんでした。
LLMはサイトの内容から回答できたか
Kurage GEOには、対象ページ本文だけを根拠としてLLMに回答させる「回答可能性」の確認機能があります。
「名古屋でバイブコーディングに詳しいシステム開発会社を教えて」という質問で確認したところ、LLMは株式会社エクスブリッジを挙げ、VWork、経営者向けセミナー、OSSを使った内製化支援を説明しました。記載内容との照合による回答可能性は100点でした。
ただし、これは対象ページを与えたLLMシミュレーションです。ChatGPT、Gemini、Claude、Perplexityなど、外部AI検索における実際の掲載順位や引用を保証する値ではありません。Kurage GEOは、公開ページに「答えるための根拠があるか」を確認する道具です。
90点でも残っている改善点
診断結果は、満点を演出するためではなく、次の改善を決めるために使います。今回も次の課題が残りました。
VWorkの語がやや集中しており、表現の多様化が必要- Wikipedia、Wikidata、Crunchbaseなど外部ナレッジグラフとの接続は未整備
- 定量的な導入事例、引用可能な実績データが不足
WebSiteのSearchActionや、AIエージェント向けのフォーム記述は未対応- Content-Security-Policyヘッダーは未設定
また、「具体的な過去案件」と「採用している技術スタックの詳細」は、LLMシミュレーションでも不足情報として示されました。次の改善では、公開可能な実績を事例ページとして追加することが重要です。
Kurage GEOで自社サイトを診断する
Kurage GEO公式サイトでは、サービスの機能と診断項目を確認できます。日本語版の詳しい説明はKurage GEO 日本語ページに掲載しています。
実際の診断はKurage GEO診断ワークスペースから利用できます。X共通ログインに対応し、1回目は無料、2回目以降は1診断200円または20,000 URLAIです。
SEOやGEOは、最初の設定だけで完了するものではありません。サービス内容、実績、FAQ、更新日が変われば、AIが参照できる根拠も変わります。Kurage GEOは、技術要件と日本語の回答しやすさを分けて診断し、改善後に同じ基準で再確認できるようにするためのサービスです。