業務システムの「土台」を売る店を作りました — Kurage App Store
Kurage App Store を公開しました。業務システムのダウンロード販売です。
売っているのは完成品ではありません。非エンジニアが自分で改変して育てられる「土台」です。
なぜ完成品を売らないのか
業務システムを外注すると、たいていこうなります。
作ってもらった直後は満足します。半年経つと、業務が変わって合わなくなります。直したいけれど自分では触れないので、また見積もりを取る。小さな変更に数十万円かかる。だんだん頼まなくなり、Excelで回避するようになる。
完成品は、渡された瞬間から劣化していきます。変えられないからです。
一方、ゼロから作るのも現実的ではありません。AIがあっても、非エンジニアが白紙から業務システムを立ち上げるのは重い。何をどう持つかという判断が先に来るからです。
その中間が抜けていました。
抜けていたのは「改変できる土台」
欲しいのは、こういうものだと思っています。
- すぐ動く。設置したその日から業務に使える
- 中身が読める。1000行程度で、全部見渡せる
- 改変が自由。ライセンス上も、構造上も
- AIに渡せば直せる。「この項目を増やして」と頼めば済む
これなら、業務が変わっても付いてこられます。育てられるシステムになります。
だから Kurage App Store の商品は、すべて MIT License です。商用利用・再販・改変・再配布が自由に行えます。買った人が改変して、自分のブランドで売っても構いません。
触ってから買えます
もうひとつ、この店で必ずやると決めたことがあります。
デモを触ってから買う。
ソフトを買わない最大の理由は「自社で使えるか分からない」です。スクリーンショットと機能一覧では、この不安は消えません。触れば10秒で分かります。
なので、商品にはデモを付けます。1本目の商品も、実際に発行画面を操作してPDFが出るところまで試せます。
1本目は「領収書をメールで送るシステム」
領収書メール送信システム(kinvoice)+ VWork教材 — 55,000円(税込)
領収書をPDFで発行して、ダウンロードURLをお客様へメールで送ります。データベース不要、外部ライブラリ不要。PHPが動くレンタルサーバーがあれば、FTPで上げるだけで動きます。
デモはこちら(パスワード demo2026・メールは実際には送信されません)
https://proto.exbridge.jp/kinvoice/
コード自体は GitHub にMITで公開しています。誰でも取得できます。
VWork を組み込んだ理由
正直に書きます。VWork というフレームワークは、単体では売りにくいものでした。
VWork は、AIと仕事を進めるための作法をまとめたドキュメントです。目的と成果物の決め方、禁止事項、そして「できました」と言う前の確認手順。中身には自信がありますが、マークダウンの束を見せられても、価値が伝わりません。
これは、フレームワーク全般が抱える問題だと思います。抽象的なものは、それ単体では届かない。
動くものに載せると、途端に意味が出ます。
商品には、このシステムをAIと1日で作る間に実際に踏んだ6つの罠の記録を入れました。メールが「送信済」なのに届かない、設定を置いても効かない、動いているのに売り物にならなかった——全部本当に起きたことです。
そして、その6つはすべてVWorkの確認手順を守っていれば早く気づけたものでした。抽象的な作法と、具体的な失敗が対応している。この形なら伝わります。
非エンジニアの方がバイブコーディングを始めるとき、動く土台と、作法と、失敗の記録が同時に手に入る。それが役に立つはずだと考えています。
関連書籍『AIと作る自動取引ボット入門』
『AIと作る自動取引ボット入門:バイブコーディング×バイブトレーディングで暗号資産・FX戦略を育てる』(小嶋 篤 著・Kindle)は、非エンジニアがAIと対話しながらシステムを組み上げ、運用するまでを、実際の失敗と学びから全49章にまとめた実践書です。
この店で売っているものと、姿勢は同じです。完成品を渡すのではなく、自分で育てられる状態を作る。その具体的なやり方を書いています。Kindle Unlimitedなら追加料金なしで読み放題です。
これから
いまは1本だけです。ここから増やしていきます。
方針は決めてあります。買った人がAIに渡すだけで設置できること、デモを触ってから買えること、改変が自由であること。この3つを満たさないものは並べません。
出品にご興味のある方は、販売店登録からご連絡ください。現在は準備中のため承認制です。
