VWork バイブコーディングフレームワーク

「毎朝サイトを見る係」を置けない会社のために — kcheckit を公開しました

2026年8月7日

補助金の募集が始まっていたのを、締切の翌週に知る。法令が変わっていたのを、取引先に指摘されて知る。使っているソフトに脆弱性が出ていたのを、取引先のチェックシートで知る。

どれも「見ていれば防げた」類の話です。そして見ていれば防げた話ほど、誰も見ていません。毎朝10サイトを巡回する係を置ける会社は多くないからです。かといって「気づいた人が共有して」で回る仕事でもありません。

kcheckit を公開しました。Kurage Check It Framework。自社サイトのURLと、見ておきたいサイトのURLを登録しておくと、新着を毎日拾い、自社の事業に関係しそうなものだけを根拠つきでメールに知らせます。コードは MIT License、デモも触れます(https://proto.exbridge.jp/kcheckit/・パスワード demo2026)。

設置すると、その日から何かを見張っています

登録作業をしなくても、業種を問わず効くものが最初から入っています。

業種別のもの(厚生労働省・環境省・金融庁・消費者庁など)は、画面から追加します。

「RSSがある」前提では、半分しか見張れません

作る前に官公庁のサイトを実際に調べたところ、RSSがあるところと無いところが、ほぼ半々でした。RSSだけを読む仕組みにすると、その時点で情報源の半分を諦めることになります。

だから最初から4つの取り方を持たせています。RSSがあるところはRSS、APIがあるところはAPI(jGrants・e-Gov)、どちらも無いところはページの差分、そして自社サイトはSSL証明書の期限。取り方を増やすときは関数を1つ足すだけで、画面にも自動で出ます。

AIに「対応不要」と言わせません

ここがこのシステムでいちばん譲らなかった部分です。

拾った情報が自社に関係するかどうかの絞り込みには、AIを使えます。ただしやらせるのは「関係しそうか」と「なぜそう思うか」の2つだけで、「対応が必要か」は判断させません。

法令や規制の話は、間違えたときの損害が大きい。自信満々に外した判断は、何も出さないより有害です。「対応不要です」と書かれたメールを信じて見送った案件が、実は対応が要るものだった——これをやると、システムを入れたことがそのまま損害になります。

最後に決めるのは人です。システムの仕事は、決める人の机に載せるところまで

「監視しているつもり」を作らない

もうひとつ。ページの差分監視は、相手がページ構成を変えると黙って0件になります。エラーも出ません。通知が来ないので、うまくいっているように見えます。

これが一番まずい壊れ方です。だから連続で取れなかった回数を数えて、画面に警告を出し、メールでも知らせます。「静かなときは、本当に新着が無いとき」でないと、監視の意味がありません。

あと、導入直後に何十通も通知が飛ぶと、それだけで使うのをやめられます。初回は記録だけして黙り、2回目以降の差分だけを知らせます。

買ったあと、自分で増やせます

kcheckit は「チェックして・判断して・保存して・知らせる」の4段階に分かれていて、それぞれ別のファイルになっています。監視対象が変わればチェックの部分を、通知の宛先を増やしたければ知らせる部分を触る。どこを直せばいいかが、ファイル名で分かるようにしてあります。

全体で約1,900行。全部読める大きさに収めてあります。読めないコードは変えられないからです。

「Slackにも流したい」「この情報源も見たい」——そういう追加は、Claude Code などのAIエージェントに頼めば進みます。むしろそうやって育てる前提の商品です。データベースもComposerも要らず、PHPが動くレンタルサーバーにFTPで上げれば動きます。

販売しています

Kurage App Store55,000円(税込) です。ソースコード一式、設置手順書、実際に踏んだ失敗の記録、そして VWork の教材が付きます。

ただし正直に書いておきます。販売しているのはプロトタイプで、動作を保証していません。設置もつまずいたときの解決も、AIエージェントに相談しながらご自身で進めていただく前提です。ノークレーム・ノーリターンでお願いしています。

その代わり、中身は全部お渡しします。他社に頼まなくても、自分の会社に合わせて育てられます。まずはデモを触ってみてください。