AIエージェントが見つけて、導入し、AIエージェントで育てる — Kurage App Storeを「AIが探せる店」にした作業の全記録
「業務システムを探す」という仕事は、これから人間だけのものではなくなります。Claude CodeやCodexに「うちの業務に合う請求書システムを探して」と頼む——そのときAIに見つけてもらえない店は、存在しないのと同じです。
そこで、業務システムのダウンロードストア Kurage App Store に新しいコンセプトを実装しました。
AIエージェントが見つけて、導入し、AIエージェントで育てる業務システム。
この記事は、それを「言葉」ではなく「事実」にするために実際に行った作業の記録です。
まず監査した:言葉が事実になっているか
コンセプトを掲げる前に、「AIエージェントが見つけられる店になっているか」を実測しました。
- robots.txt:AIクローラーを許可済み(購入・管理系のみ除外)
- sitemap.xml:全商品ページ掲載済み
- 商品ページ:Product型JSON-LD(名前・説明・税込価格・在庫)あり
- 実アクセステスト:GPTBot・ClaudeBot・PerplexityBot・Google-Extended、すべてHTTP 200
基礎はできていました。しかし決定的なものが2つ欠けていました。llms.txt が無い。機械可読カタログが無い。 AIはHTMLを1ページずつ読むしかない状態でした。ここまでは「半分事実」です。
llms.txt:AIエージェント向けの「店の看板」
llms.txt は、AIエージェントに「このサイトに何があるか」を伝えるテキストファイルです。静的に書くと出品が増えるたびに古くなるので、商品台帳から動的生成にしました。店の思想(全部読めるサイズのコード・MITライセンス・プロトタイプである旨)と全商品・税込価格・AIエージェント向けの案内が、常に最新の状態で載ります。
公開: https://kappstore.exbridge.jp/llms.txt
catalog.json:買い方・導入方法つきの機械可読カタログ
もう一つが機械可読カタログです。全商品のJSONに加えて、AIエージェント向けに手順を明示しました。
- discover: 全商品はこのcatalog.jsonとsitemap.xmlに載っている
- purchase: 決済は人間が行う(PayPal/銀行振込)。自律決済レールは未提供
- install: 購入するとソースコード一式と、Claude Code等が読める設計マニュアルが届く。AIに渡せば設置まで進む
- grow: すべてMIT License。改変はマニュアルを読ませたAIとの対話で行える
ポイントは「決済は人間が行う」と正直に書いたことです。GEO/AEOで一番やってはいけないのは、AIに嘘を読ませることだと考えています。AIが引用した内容が事実と違ったら、その店の信頼はそこで終わりです。
公開: https://kappstore.exbridge.jp/catalog.json
構造化データとFAQ
- Organization型JSON-LD(ロゴ・sameAs)を追加し、WebSiteのpublisherから参照
- FAQに「AIエージェントからこの店はどう見えますか」を追加(FAQPage型JSON-LDにも反映)
- トップに発見ストリップを設置:「お使いのAIに『kappstore.exbridge.jp のカタログを読んで、うちに合う業務システムを探して』と頼めます」
この最後の一文が、このコンセプトの使い方そのものです。試してみてください。
Kurage GEOで証拠を取った
やりっぱなしでは「対応したつもり」で終わります。自社のGEO監査ツール Kurage GEO でkappstoreを監査しました。Kurage GEOは、AIクローラー許可・llms.txt・構造化データ・AI向け発見性などをLLMを使わない決定論的な監査でスコア化し、日本語AEO診断も行うツールです。
- 実装前:61点
- 実装後:64点(Organization JSON-LD追加・llms.txt増強を反映)
残った指摘は「WikipediaやWikidataへのsameAs」「住所・電話の追加」といった実体情報系でした。ここは捏造せず、実体の成長に合わせて埋めていきます。監査ツールの提案を全部鵜呑みにせず、事実だけを書く——これもGEOの規律です。自社サイトが「AIに見つかる状態か」を知りたい方は、Kurage GEOで同じ監査ができます。
そして「作って、売る」につながる
実は、この店に並んでいる商品(請求書発行のkbilling、注文・決済ページのkpaylink、DB管理のkdbagentなど)は、すべてバイブコーディングで作られたプロトタイプそのものです。つまりこの店は「AIと作った業務システムが、AIに見つけてもらって、AIと育てられていく」流れの出口でもあります。
欲しい業務システムがカタログに無かったら、作る側に回れます。
- Kurage Architect でAIとの対話から設計書を作る
- バイブプロトタイピング に制作を依頼する——設計書から最短1営業日でデモを構築、触って確かめてから発注・決済(100,000円・税別)
- 納品されたプロトタイプ(ソース一式+AIが読める設計マニュアル)を、自社の業務に合わせてAIと育てる
- 汎用性があるものに育ったら、Kurage App Storeに出品して売る側に回る
AIエージェントが見つけて、導入し、AIエージェントで育てる。その循環の入口は、探すことでも、作ることでも構いません。
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