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AIエージェントを中小企業に入れる試験導入を、15時間15万円で設計した理由——初日無料、開発は顧客のPCで

2026年8月22日

「AIを入れたいが、自社のどの業務から手を付ければいいか分からない」

中小企業の経営者から最も多く受ける相談がこれです。そして、この段階の相談に対して業界が用意している答えは、たいてい規模が大きすぎます。

そこで、1日3時間×5日間・計15時間・税別15万円という試験導入を設計しました。名古屋市内限定で、初日は無料です。

この記事では、なぜこの形にしたのかを書きます。サービスの宣伝というより、AI導入をどう始めるべきかという設計の話です。

検索データを見ると、需要は「AI導入」ではなく「AIエージェント」にある

まず前提として、実際の検索需要を測りました。Google広告のキーワードプランナーで取った実数です(日本・月間)。

「AIエージェント」が桁違いに大きい。しかも「AIエージェントとは」が22,200回あるということは、言葉は広まったが中身はまだ分かられていないということです。

一方で「AI導入 費用」が210回、「中小企業 AI導入」が90回。数は小さいですが、この人たちは調べている段階を過ぎて、具体的に検討しています。

ついでに書いておくと、「名古屋 AI 導入支援」は月0回でした。地域名とAIを組み合わせた検索は、実質存在しません。地域で探されているのは「名古屋 システム開発」(720回)のほうです。自分たちのサービス名で世の中が検索してくれると思い込まないほうがいい、という良い例だと思います。

大きな見積もりでは、判断できない

AI導入の相談を受けて見積もりを出すと、金額は数百万円、期間は数か月になりがちです。要件定義、設計、開発、テスト、導入と積み上げれば、確かにそうなります。

しかし相談してきた側は、そもそも何を作ればいいか決まっていない状態です。決まっていないものに数百万円は出せません。結果、話が止まります。

止まる理由は金額の大きさそのものではなく、判断に必要な材料がないのに大きな判断を求められることにあります。

だとすれば、先に小さく作って材料を渡せばいい。それが15時間という区切りにした理由です。

なぜ15時間なのか

15時間は、1つの業務に絞れば「入力・検索・一覧・出力」を備えた業務システムが作れる分量です。逆に言えば、絞らなければ何も完成しない分量でもあります。

この制約はデメリットではなく、設計として意味があります。

5日間で終わらせるには、初日に対象を1つに決め切るしかありません。 決め切ることを強制する仕組みとして、15時間という枠が機能します。

現場で長引くプロジェクトの多くは、対象範囲が決まらないまま進んでいます。時間を区切ると、決めざるを得なくなります。

なぜ初日を無料にしたのか

初日の3時間は、現場を見せていただき、作るべき業務システムを提案する時間です。ここを無料にしました。

理由は2つあります。

1つ目は、こちらも見ないと分からないからです。 業務を見ずに提案できることは何もありません。事例集を渡しても、その会社の業務には当てはまりません。見てから話すしかないなら、見る時間の対価を先に請求するのは筋が違うと考えました。

2つ目は、判断材料を先に渡すためです。 提案を聞いてから、進めるかどうかを決めていただきます。納得できなければそこで終わりで、費用はいただきません。

支払いは、進めると決めた場合のみ。2日目までに着手金5万円(税別)、4日目のデモをご覧いただいたうえで残金10万円(税別)です。

開発は、お客様のPCで行う

ここが、この試験導入でいちばん伝えたい部分です。

開発はお客様のPCで、お客様名義のAIエージェント(Codex または Claude Code)のアカウントを使って行います。持ち帰って作りません。

理由は、ノウハウを残すためです。

外部に開発を頼むと、届くのは完成品だけです。どういう判断でそう作ったのか、途中で何を捨てたのか、どこでつまずいたのかは、外注先に残ります。だから次に直したいときも、また外注することになります。

お客様のPCとアカウントで作れば、指示の履歴も、作りかけのコードも、試して捨てた案も、全部お客様の中に残ります。 私たちが帰ったあと、同じやり方で改造を続けられます。

AIエージェントを使う開発では、この差が特に大きく出ます。成果物のコードより、「どう指示すればAIがどう作るか」という進め方のほうが再利用性が高いからです。コードは1つのシステムにしか使えませんが、指示の仕方は次のシステムにも使えます。

AIエージェントで実際に何が起きるか

「AIエージェントとは」が月22,200回検索されている状況なので、実際のところを書いておきます。

AIエージェントは、指示を受けてコードを書き、実行し、エラーを読んで直し、また実行する、という作業を自分で回します。人間はその過程を見ながら「そこは違う」「こうしたい」と口を挟む役です。

なので、目の前で開発が進むところを見ていただけます。画面を一緒に見ながら「この項目も要る」と言えば、その場で入ります。仕様書を書いてから作るのではなく、動くものを見ながら決めていく進め方になります。

これが、3日目を「作りながら要件を詰める」時間にしている理由です。動くものを見てはじめて出てくる要望のほうが、机上で書いた要件より正確です。

15時間でできること、できないこと

正直に線を引いておきます。

できること

対象が簡単で早く仕上がった場合は、残り時間で2つ目に着手します。追加費用はいただきません。ただし15時間という枠は変わらないので、2つ目の完成は約束しません。まず1つを確実に仕上げます。

できないこと

ここを曖昧にしたまま始めると、5日目に揉めます。書いておくほうが、結果的にお互いのためです。

5日間の流れ

デモは当社のデモサーバー上で行うので、お客様側でサーバーを用意するのは5日目だけです。4日目までは不要です。

5日間は連続でなくて構いません。1か月以内で、ご都合の良い日に調整します。繁忙期を避ける、週2回ずつに分ける、といった組み方も可能です。

成果物はお客様のもの

ソースコード一式をお渡しします。以後は自社で改造しても、他社に頼んでも構いません。当社に縛られる契約にはしません。

これは当たり前のことのようでいて、実際には守られていないことが多い部分です。ソースが開示されない、改造には元の会社を通さなければならない、という縛りは珍しくありません。

試験導入の目的は、AIで自社の業務システムを作れるという実感を持って帰っていただくことです。縛りを付けたら目的と矛盾します。

対象

名古屋市内限定にしているのは、5日間そのつど現場へ伺うためです。移動時間を料金に乗せたくないので、範囲を絞っています。市外の場合は別途ご相談ください。

詳細と申し込みはこちらにまとめました。

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AIエージェントで作るのではなく、すでに完成しているオープンソースを土台にする選択肢もあります。そのほうが早くて安く済む業務も多くあります。