海外版BOOTHみたいなWhopに、日本から出品してみた——アカウント作成から審査通過まで1日、しかも全部CLI
名古屋でAIシステム開発の会社をやっています。今日は海外のデジタル商品マーケット「Whop」に日本から出品した記録です。
Whopは、コミュニティ・教材・ツールなどのデジタル商品を売買する米国のマーケットプレイスで、累計支払額は46億ドルを超えています。日本での知名度はまだ低いですが、いま注目される理由がひとつあります。
公式CLIがあり、出品から値付け、広告、出金まで、ほぼ全部コマンドで動くこと。 つまりAIエージェントに「$3の商品を作ってチェックアウトリンクを出して」と頼める設計です。実際、公式が「Getting started with the Whop CLI in Claude Code」というチュートリアルを出しています。
日本から使えるのか
先に結論。使えます。実際に確認できたのはこの4点です。
- 円建ての値付けができる。対応84通貨にJPYが入っていて、¥500の単発商品を普通に作れました
- 日本の銀行口座に出金できる。三井住友銀行を出金先として登録できました
- 購入者画面は日本語で出る。日本語環境でアクセスすると「購入」「価格」「レビュー」と表示されます
- 本人確認も通る。日本の身分証でその日のうちに承認されました
実際の手順(1日でここまで行けた)
1. アカウント作成。 メールアドレスとワンタイムコードだけ。
2. 本人確認と出金口座。 出金には本人確認が必須です。承認後、銀行口座(支店番号と口座番号)を登録します。
3. 商品と価格を作る。 ここからCLIです。
- 商品:
whop products create --title "Kurage GEO" --route kurage-geo - 価格:
whop plans create --plan_type one_time --initial_price 3(買い切り)。renewalにすると月額になります - 買い切り・月額・回数パックを同じ商品にぶら下げられます
4. 商品画像。 1200×630のバナーを用意します。ここだけはダッシュボードからのアップロードでした。画像がないと商品ページの見栄えで勝負になりません。必須と考えたほうがいいです。
5. マーケット審査。 出品するとWhop側のレビューが入ります。うちの場合は当日中に承認され、「millions of usersに見つけてもらえる状態になった」というメールが来ました。
6. 配布物を付ける。 買い切りのファイル配布はFilesアプリ、外部のWebサービスに繋ぐならアプリ(OAuth連携)を商品に取り付けます。
ストアのホームページまでWhopの中で持てる
面白いのは、Whopが自社サイトのホスティングまでやってくれることです。whop apps init --app_type website で作った Vite プロジェクトを whop apps deploy すると、Cloudflare Workers 配信のサイトが数十秒で公開されます。
うちのストアフロントはこれで作りました。
exbridge.whop.app — 商品カード、会社紹介、おすすめコミュニティまで載せた1ページです。デザインも自由、アクセス解析(Whopピクセル)も標準で入ります。
手数料の実測
決済手数料 2.7% + $0.30 に、プラットフォーム手数料 3% が乗ります。実効で約5.7% + $0.30。
- $3 の商品 → 手取り $2.53(84.3%)
- ¥500 の商品 → 手取り 約¥426(85%)
- $20 の10回パック → 手取り $18.56(92.8%)
固定費$0.30があるので、単価が低いほど手数料率が上がります。$2以下の値付けは損です。かつて悪名高かった「マーケット手数料30%」は2025年5月に廃止済みでした。
アフィリエイトが3層ある
Whopの集客はアフィリエイトが軸です。3種類あります。
- Whopパートナー: Whop自体を紹介すると、紹介した事業者の手数料から分配
- 自分の商品のアフィリエイト: 他人に売ってもらう。標準30%。買った人自身が宣伝者になれる「購入者アフィリエイト」も設定できます
- 他人の商品を売る: アフィリエイトマーケットプレイスで商品を選んで参加登録すると、紹介リンクがもらえます。相場は30%
3は「参加ボタンを押して登録する」方式で、人気商品は募集を締め切っていることもあります。
何を出品したか
今回出したのは、自社のAI検索監査ツール Kurage GEO です。あなたのサイトがChatGPTやAI検索に引用されうる状態かを100点満点で採点します。
- 英語版: whop.com/exbridge/kurage-geo($3〜)
- 日本語版: whop.com/exbridge/kurage-geo-jp(¥500〜)
1クレジット=監査1回またはAI回答シミュレーション1回、という従量制にしました。月額縛りなし。手順書系では、Laravelを共有レンタルサーバーで動かすキット($9)も並べています。
完全な手順書をBrainに出しました
この記事で書いた内容の完全版——アカウント開設から本人確認・出金口座、CLIの実コマンド、審査に当日通過した商品ページの作り方、つまずいた罠の回避方法までを、手順書としてBrainで販売しています。
海外マーケット「Whop」に日本から出店する全手順——AIに出品させるSKILL.md付き
目玉はAIエージェント用のSKILL.md全文です。Claude CodeなどのAIにこのファイルを渡せば、出品作業はAIがやります。人間用の手順とAI用の手順、両方が入っています。
まとめ
- Whopは日本の銀行・円建て・日本語表示で普通に使える
- アカウント作成から審査通過まで1日
- 出品・値付け・チェックアウトリンク・出金までCLI=AIエージェントに任せられる
- 手数料は実効5.7%+$0.30。低単価ほど不利なので$3/¥500が下限の感覚
- ストアのホームページまでWhop内でホスティングできる
海外に売り物を持っている、あるいは持ちたい会社にとって、「英語圏の棚」を1日で確保できるのは悪くない選択肢です。
出品まわりの構築ごと任せたい場合は、カスタマイズしてから御社のサーバーへ導入するところまで承ります(Vibe OSS・110,000円税込〜)。何から始めるか決まっていない段階なら、Kurage.AIに相談からどうぞ。名古屋市内であれば伺います。