VWork バイブコーディングフレームワーク

メール配信の月額をゼロにする4つの方法——BillionMail日本語導入キットを出しました

2026年8月27日

名古屋でAIシステム開発の会社をやっています。メールサーバー+メルマガ配信+HTMLテンプレート+開封/クリック解析が1つになったオープンソース「BillionMail」の日本語導入キット(VPS編)を公開しました。

BillionMailはGitHubスター15,000超。ブラストメールや配配メールのような配信SaaSと違い、配信数・登録アドレス数・ユーザー数の課金がありません。かかるのはVPS代(月1,000〜2,000円)だけ。管理画面は英語/日本語/中国語が公式同梱で、当社が実際にDockerで構築し、コンテナ9個の起動から日本語ダッシュボード表示まで30分以内で完了することを実測しました。

なぜこのOSSを選んだのか——自社カタログの検索データに出た「掲載順位2位・クリック0」という空白の信号から商品化した経緯はnoteに書きました

この記事では、入手と導入の4つの経路と、その前に知っておくべき本当の難所を仕分けします。

先に正直な話——難所はインストールではなく「到達性」

ソフトのインストールは簡単です(実測30分)。難しいのは送ったメールを迷惑メール箱に入れさせないことで、それはソフトではなくDNSとIPの評判の問題です。

  1. SPF/DKIM/DMARC(送信ドメイン認証): 2024年以降、これが無い一斉送信はGmailとYahoo!にほぼ届きません。これは月額SaaSでも同じ要件です
  2. OP25B: 日本のVPSは25番ポートが最初から塞がっていることが多く、解除申請の存在を知らないと詰みます
  3. IPウォームアップ: 新しいIPからいきなり大量送信すると迷惑メール判定。少しずつ送信量を増やす計画が要ります

「インストールできたのに届かない」で挫折するのがこのOSSの典型パターンです。当社のキットはここを本体にしています——DNS設定表、確認スクリプト、Gmail実受信でSPF/DKIM/DMARCのPASSを実測する手順、mail-tester 9/10を目標にした改善、ウォームアップ計画まで。

なお対象は許可を得た相手への配信です。購入リスト等への送信は届かないうえ、特定電子メール法に反します。キットのAI用指示書にもこの倫理条件を明記してあります。

経路1: 無料でやる(エンジニア向け)

GitHubから自分で構築します。本体は無料(AGPLv3)です。

経路2: 導入キット 5,500円(Kurage App Store)

当社の実測記録を手順書にしたものです。VPSの選び方(PTR逆引き設定ができる事業者)→DNS準備→インストール→日本語化→テスト送信でPASSを確認する順序→ウォームアップ→逆引きトラブル表まで。DNS確認スクリプトと、Claude CodeのようなAIエージェントに渡して構築を任せるAI用指示書も同梱しています。

経路3: Brainで読む 5,500円

同じ手順書をBrainの記事として全文収録した版です。Brainに慣れている方はこちらでも同じ内容が手に入ります。

経路4: 構築ごと任せる 110,000円〜

「VPS選定からDNS、到達確認まで全部やってほしい」「会員サイトや基幹システムと連携したい」という場合は、当社が構築ごと代行します。

どれを選ぶべきか

メール配信を月額なしで持つ考え方の全体像は、メール配信費削減の解説ページにもまとめています。リストが増えるほど月額が上がる構造から抜けたい方の参考になれば嬉しいです。