WordPressの保守から卒業する4つの方法——Decap CMS日本語導入キットを出しました
名古屋でAIシステム開発の会社をやっています。「お客様が自分でお知らせを更新できる静的サイト」を無料の仕組みで作るオープンソース「Decap CMS」の日本語導入キット(GitHub Pages+PHP中継編)を公開しました。
Decap CMSはGitHubスター19,000超。サイト本体は静的HTML(GitHub Pagesが無料配信)、記事はGit内のMarkdown(更新履歴が全部残る)、管理画面はブラウザの編集フォームという構成で、サーバー保守・セキュリティ更新・データベースがそもそも存在しません。設定に locale: 'ja' と1行書くだけで管理画面が完全日本語になることを当社が実測しています。
なぜこのOSSを選んだのか——自社カタログの検索データで実際にクリックされていたという経緯はnoteに書きました。
この記事では、入手と導入の4つの経路を仕分けします。
先に正直な話——難所は1か所、そして置き換わらないものもある
難所: GitHubログインの認証に「OAuth中継」という小さなサーバーが1つ要ります。海外の解説はNetlifyやNode.jsが前提で、日本の共有レンタルサーバー派はここで詰まります。当社のキットはこの中継をPHP1枚(約100行・同梱)で解決しました。月数百円の共有サーバーの隅に置けば動きます(state検証・許可オリジン制限まで実装済み)。
置き換わらないもの: 問い合わせフォーム・会員機能・ECのような「動く仕組み」は静的サイトの外に出す設計になります。「お知らせ・実績・ブログをお客様が自分で更新したい」が主目的のサイトに最適です。ここを曖昧にして売ると事故るので、キットの手順書にも明記しています。
経路1: 無料でやる(エンジニア向け)
本体は無料(MIT)です。GitHub Pagesにサイトを置き、admin/に設定2ファイルを足し、OAuth AppとOAuth中継を用意すれば動きます。
- Decap CMS(GitHub)
- 落とし穴:
base_urlにパスまで書くと認証ポップアップが404/OAuth Appのcallback URLは?action=callbackまで完全一致/Client Secretをリポジトリに置かない - 英語ドキュメントと OAuth の仕組みが読める方はこれで十分です
経路2: 導入キット 5,500円(Kurage App Store)
当社の実測記録の手順書に、PHP中継1ファイル・サイト雛形(admin/設定込み)・AIエージェント用の構築指示書を同梱したものです。リポジトリ作成→Pages公開→管理画面設置→OAuth App→中継設置→日本語編集画面でお知らせ公開まで、落とし穴と逆引き表つきで一本道にしてあります。
経路3: Brainで読む 5,500円
同じ手順書をBrainの記事として全文収録した版です。
経路4: 構築ごと任せる 110,000円〜
「いまのWordPressから引っ越したい」「デザインごと新しくしたい」という場合は、当社が移行・構築ごと代行します。
- バイブOSSカスタマイズ(税込110,000円〜)
- サイトに新しい業務の仕組みを足す場合は バイブプロトタイピング(最短1営業日・税込110,000円〜)
どれを選ぶべきか
- GitとOAuthが分かる → 経路1(無料)
- 制作会社・社内担当者で、詰まりどころを迂回して確実に立てたい → 経路2/3(5,500円)
- 移行や制作ごと任せたい → 経路4(構築代行)
制作会社の方には、顧客ごとにリポジトリ+OAuth設定を1セット作り、PHP中継は1台に複数顧客分を同居させる運用もキットに書きました。納品後の顧客側の月額はゼロ(ドメイン代のみ)。保守契約を結ぶ場合も、WordPressのようなセキュリティ更新作業がそもそも無いのが利点です。