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エンジニアを雇えない会社が、情報システム部門を持つ方法——AI-IT顧問という月15時間の契約を作りました

2026年8月30日

名古屋でAIシステム開発の会社をやっています。AI-IT顧問契約 という月次のサービスを作りました。月15時間・税別15万円で、ITでできることをひととおり引き受けるものです。

なぜこの形にしたのか、そして何を断ることにしたのかを書きます。売り込みの記事というより、サービスの線をどこに引いたかの記録です。

中小企業がIT担当を持てないのは、能力の問題ではなく金額の問題

エンジニアを1人雇うといくらかかるか、素直に計算してみます。

   
年収 500万円
社会保険料の会社負担 およそ75万円
年間の直接費用 およそ600万円
ほかに 採用費、PC、教育の時間、机、労務管理

これが「エンジニアを雇いたいが雇えない」の中身です。技術者を軽く見ているのではなく、単に月50万円の固定費を増やせない。 そういう会社は非常に多い。

そして雇えないまま、ITだけが止まらずに進みます。サーバーの中身が分からない、見積書が妥当か判断できない、Webサイトが何年も古いまま、月額のSaaSが増え続ける。

「1人分の役割」を、AIを使って15時間に圧縮する

この契約は、その1人分の役割を月15時間で引き受けるものです。

15時間と聞くと少なく感じます。人が手で作業する前提なら、実際に足りません。ここが成立するかどうかは、実作業をAIにさせられるかの一点にかかっています。

つまり人の15時間ではなく、AIを動かす人の15時間です。うちは自社の製品も、記事も動画も経理も同じやり方で回しているので、実験ではありません。

何を引き受けて、何を断るか

サービスを作るときに一番時間をかけたのは、価格ではなく断るものを決めることでした。ここが曖昧だと、必ず期待とずれます。

引き受けるもの

断るもの

断る側を先に書いておくのは、「情シスの代わり」と言った瞬間に、相手が思い浮かべるものが人によって全然違うからです。電話対応を期待されていたのに設計書を出しても、お互い不幸になります。

納品物を4つに決めた理由

顧問契約でいちばん起きやすい事故は、「何に時間を使ったのか分からない」です。月末に何も残っていないと、続ける判断ができません。

そこで、毎月これを渡すと決めました。

  1. 予定・実績報告書 — 何をやる予定で、実際に何に何時間使ったか。ずれもそのまま書く
  2. システム設計書 — 作ったものの中身。担当が変わっても読める形で
  3. プログラム(ソースコード) — 納品する。契約が終わっても資産は残る
  4. Webサイト — 制作・改修したものを運用できる状態で

ソースコードを渡すのは、縛らないためです。 契約を切られたら動かなくなる、という作り方はしません。切られても困らない品質で続けてもらうほうが健全だと思っています。

月次契約にした理由

年間契約にすれば売上は安定します。それでも月次にしました。

理由は単純で、縛らないと続かないサービスは、そもそも価値がないからです。毎月、報告書を見て「来月も頼む」と判断していただく。合わなければその月で終わり。こちらにとっては厳しい形ですが、成果を出し続ける以外に方法がなくなるので、結果的に良いと考えています。

15時間が余ったら

繰り越しはしません。その代わり、余った時間はこちらから提案する作業に充てます。 アクセス解析の確認、セキュリティの点検、古い仕組みの見直し。放っておくと誰もやらないが、やっておくと後で助かる類の作業です。

「今月は特に依頼が無かったので何もしませんでした」という月を作らないための決め方です。

誰に向いていないか

正直に書いておきます。

向いているのは、「ITのことを相談できる相手が社内に1人もいない」会社です。何から手を付ければいいかの整理から入れる状態が、いちばん効きます。


サービスページはこちらです。 AI-IT顧問契約|エンジニアを雇わずに情報システム部門を持つ

初回のご相談は無料です。この契約が合わないと思えば、その場でそう申し上げます。

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