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英語基準のSEOツールは日本語サイトを誤判定する——タイトルを全角で数える診断ツールと、その入手経路4つ

2026年8月31日

名古屋でAIシステム開発の会社をやっています。Kurage SEO(kseo)という日本語サイト向けの技術SEO診断ツールを作りました。この記事は設計判断と入手経路の話です。

解いている問題

一般的なSEOチェックツールは、タイトルを「60文字以内」で判定します。これは半角英数字の基準です。

日本語のタイトルを同じ物差しで測ると、実際には検索結果で切れているのに「問題なし」と出ます。 日本語は全角で数えないと合いません。

自作ツールで自社サイトを測って、公開したばかりのページで見つけました。

名古屋のAI-IT顧問契約|エンジニアを雇わずに情報システム部門を持つ(月15時間・税別15万円・名古屋市内限定) | 株式会社エクスブリッジ
→ 全角換算65文字

検索結果では「…情報システム部門を…」で切れます。いちばん伝えたい「月15時間・税別15万円」は、誰にも見えていませんでした。英語基準のツールでは、これは警告になりません。

数え方を変えた

全角を1文字、半角を0.5文字として数え、切り上げます。

def visible_length(text):   # 全角=1.0、半角=0.5
TITLE_MAX = 32              # 日本語のタイトルはこのあたりで切れ始める
DESC_MAX = 120

「AI活用」は3文字(A+I=1.0、活+用=2.0)。英数字混じりの日本語タイトルを、半角基準でも全角基準でも誤らずに測るための近似です。

日本語サイトでだけ起きる問題

数え方以外にも、英語圏のツールが見ない項目があります。

判定にAIを使わない

同じページを2回見て違う答えが出る道具は、監査として使えません。「直したのに点が下がった」が起きるからです。

判定はすべて閾値との比較で、入力が同じなら出力も同じになります。言語モデルを使うのは改善案の文章を書くところだけで、そこにも実測済みの指摘しか渡していません。

順位・検索ボリューム・被リンクは出しません。他社のインデックスを買わないと取れないので、扱わない範囲だと決めました。持っていないデータをそれらしく見せないためです。

自分で出した誤検知2件

作った道具で自社サイトを測って、間違った警告を2回出しました。

①「charset宣言なし」<meta charset="utf-8"> の形しか見ておらず、http-equiv="Content-Type" 形式を見落としていました。古いサイトほどこちらが多いので、軒並み誤検知になります。

②「canonicalが別ページを指している」/index.html から / へのcanonicalは正しい作法です。URLの文字列だけを比べたのが間違いでした。

誤検知がなぜまずいか。正しく作られているものを「直せ」と言うからです。 言われた側は正しいものを壊しに行きます。踏んだ誤検知は全部テストに残す運用にしました。

2つの実装を、同じ点数に揃える

常時稼働のPython版と、レンタルサーバー用の1ファイルPHP版(1,483行)があります。規則ID・閾値・採点式を揃えてあり、同じURLで同じ点が出ます。

突き合わせたら、実際に食い違いが1件出ました。PHPのround(98.5)は99、Pythonは銀行家丸めで98。 Python側を切り上げに統一し、実サイト4件(自社2件・外部2件)で総合点・カテゴリ別・検出規則まで一致することを確認しています。

動作環境

PHP版はPHP 8.0以上が動くレンタルサーバー。データベース・Composer・npmは不要です。Python版はPython 3.10以上。

入手経路4つ

経路1: 無料(GitHub・MIT)

コードは公開しています。どの数字をどう測って何点になるのかを、買う前に確かめられます。

経路2: Webで試す(月3回まで無料)

Xでログインすれば、登録も支払いもなしで診断できます。まず自社サイトを1回測ってみてください。

経路3: 製品として買う 55,000円(買い切り)

自社サーバーで動かすので、回数もページ数も制限がありません。制作会社の方が、お客様のサイトを何度でも診断して診断書を出す使い方です。月額はありません。

経路4: 自社の要件に合わせて作ってもらう 110,000円〜

もう一方の検索も測る

検索はGoogleと生成AIの2つに割れました。自社ログを42日分数えたら、16回に1回はAIクローラーが読みに来ていました(118,867リクエスト中6.3%)。Google Analyticsはボットを除外するので、この分は1件も出てきません。

意外だったのは内訳です。meta-externalagentが4,482回、ClaudeBotが2,020回に対し、いちばん話題になるGPTBotは66回でした。GPTBotだけを見てrobots.txtを決めると、実際に最も読んでいる相手を見落とします。

こちらは ktrackgeo で測っています。両方の手順を1本にまとめた構築手順書が、上の経路3のBrain記事です。

まとめ