VWork バイブコーディングフレームワーク

住所を入れると徒歩10分圏の人口が出る——商圏分析システム「Kurage 商圏分析」を作って公開しました(買い切り55,000円)

2026年9月1日

名古屋でAIシステム開発の会社をやっています。前回の記事で「商圏分析は無料のQGISと国の統計データでできる」と書きました。今回はその続きです。QGISの操作を覚えなくても使えるように、Webシステムにして公開しました。

何ができるか

住所や駅名を入れて「分析する」を押すだけです。たとえば「名古屋市瑞穂区内浜町」で徒歩10分を指定すると、こう出ます(実測値)。

地図には、到達圏のポリゴンと500mメッシュの人口ヒートマップが重なって表示されます。名古屋駅なら9,634人、札幌市中央区なら22,419人、仙台駅なら15,663人——駅前は事業所が多く居住人口が少ない、住宅地はその逆、という商圏の性格がひと目で分かります。

円ではなく「道路網ベースの到達圏」です

商圏分析でよくあるのは、店舗を中心にした半径800mの円です。しかし人は道路を歩くので、川や線路の向こう側は円に入っていても実際には来られません。

本システムは、OpenStreetMapの道路網を使う経路エンジン(Valhalla)で徒歩・車5〜30分の到達圏を計算します。円と比べると、川沿いや駅の反対側で形が大きく欠けるのが分かります。ここが商圏人口の数字を大きく左右します。

データは国の統計・利用料ゼロ

使っているのは、国が無償公開している統計だけです。

e-Statから全国151区画ぶんを自動ダウンロードするスクリプトを同梱しており、投入後の検証はこうなりました。

境界のメッシュは、商圏ポリゴンと重なる面積の割合で按分しています。500mメッシュを丸ごと足すか按分するかで駅前の数字は1〜2割変わるので、ここは推計の質に効きます。

構成はすべてオープンソース

月額のデータ利用料も地図APIの従量課金もありません。動かし続けるのに必要なのはVPS代だけです。

正直に書いておくこと

入手方法

  1. まず無料デモを触るkurage.exbridge.jp/kshoken.php/(登録不要。データは実物です)
  2. ソースコード一式を購入Kurage App Store・買い切り55,000円(税込)。本体+データ自動取得スクリプト+設置手順書。MITライセンスで改変自由です
  3. 自社向けの作り込みを依頼 — 競合の業種別内訳、自社データとの重ね合わせ、候補地の一括採点などはバイブプロトタイピング(税込110,000円〜)で承ります

まとめ