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8府省の新着RSSと国会会議録をつなぐ「省庁トラッカー」を作る——Shift_JISのRSS、発表と質疑の結び付け方、双方向のリンク

2026年10月23日

この記事は バイブコーディング的仕事ブログ(VWork Blog)へ移りました。 最新版はこちらです → https://exbridge.jp/vibeblog/2026-10-23-shocho-tracker-rss-kokkai.html

名古屋でAIシステムの開発をしている小嶋です。各府省の新着情報と、国会の議論をつなぐ「Kurage 省庁トラッカー」を作りました。この記事は、その作り方の記録です。

Kurage 省庁トラッカー(省庁の発表 × 国会の議論) https://exbridge.jp/shocho/#ref=vibeblog-shocho

なぜ作ったか

当社はこれまで、国会の質疑と答弁をテーマごとに集める「国会トラッカー」と、大学の研究を集める「論文トラッカー」を作ってきました。足りなかったのが、省庁の動きです。

省庁は、ダッシュボードの公開、ツールの公開、審議会の開催といった発表を毎日のように出しています。国会の会議録より早く、しかも一次情報です。たとえば2026年10月21日、デジタル庁は表の機械可読性を点検するツール「Harunobu」を紹介しました。こうした発表は、国会トラッカーだけを見ていても目に入りません。

そこで、省庁の発表を毎日集め、発表ごとに「同じ話題を国会でだれが質問し、政府が何と答えたか」を並べることにしました。逆に、国会トラッカーの側からも省庁の新しい発表へ戻れるようにしています。

1. 各府省のRSSを確かめる

最初に、主な府省が新着情報をRSSで出しているかを実際に取りに行って確かめました(2026年10月23日)。

府省 結果
デジタル庁・厚生労働省・農林水産省・文部科学省・内閣府・金融庁 RSSあり(10〜105件)
国土交通省・総務省 RSSあり。ただし文字コードが Shift_JIS
経済産業省 403(機械からのアクセスを受け付けない)
環境省・こども家庭庁 RSSが見つからない

8府省から始めて、初回は278件の発表が集まりました。経産省・環境省・こども家庭庁は、新着ページを直接読む形で、これから1つずつ足します。

持つのは、題名・日付・URL・分類だけです。本文は持たず、各ページに出典と「内容は公式ページで確認を」と書いています。

2. RSS 1.0 と 2.0 を、1つの読み方で読む

府省によって、RSS 1.0(RDF)と RSS 2.0 が混ざっています。要素名だけを見て、item か entry の中の title・link・日付・分類を拾う形にしました。日付は dc:date(RSS 1.0)と pubDate(RSS 2.0)の両方を見ます。link が無い RSS 1.0 の項目は、rdf:about をURLとして使います。

つまずいたのは文字コードです。国交省と総務省のRSSは Shift_JIS で、Python の標準の XML パーサー(expat)は Shift_JIS を読めません。先にXML宣言から文字コードを読み、Python で文字列に直してから(Shift_JIS は cp932 として)、宣言を外してパーサーに渡しました。

3. 発表を、国会の話題に結び付ける

いちばん手間がかかったのがここです。発表の題名は短く、国会トラッカーのテーマの語(「内密出産」「最低賃金」など)はかなり狭いので、そのまま当てると278件中10件しか結び付きませんでした。

そこで2段にしました。

  1. 題名に国会トラッカーの語があれば、そのテーマに結び付ける。 例:「中央最低賃金審議会」→ 最低賃金。
  2. 題名が26の分野のどれかに当たれば、その分野の国会トラッカーの中から近いものを選ぶ。 分野の語には、省庁の発表でよく使う言葉(下水・汚泥・オープンデータ・機械可読・肥料など)を足しました。

2段目で「近いもの」をどう選ぶかで2回失敗しました。

最後は、分野を見分けるのに使った語(「デジタル」など)そのものは数えず、それ以外に2つ以上共通する並びがあるものだけを付ける形にしました。結び付く発表は41件に減りましたが、中身の合ったものが残りました。

数を増やすより、外れを出さないほうを選びました。結び付かない発表も、分野ごとのページには載ります。

4. 双方向のリンク

ページは4種類です。トップ、府省ごと、分野ごと、発表ごと。発表ごとのページには、公式ページへのボタンと、同じ話題の国会の直近の質疑・答弁3件、同じ分野のほかの府省の発表を並べました。

逆向きのリンクは、取り込みのときに「国会トラッカーのテーマ → 結び付いた新しい発表5件」の対応表を書き出し、国会トラッカーの各テーマのページに「省庁の新しい発表」の欄として出しています。最低賃金のトラッカーを開くと、中央最低賃金審議会の発表が出ます。

5. 毎日の更新

取り込み → ページ作り → 変わったページだけを送る → 国会トラッカー側の対応表を送る、の4工程を、社内の定期処理に1日2回まで流しています。どこかで落ちたら、前の日のページをそのまま残します。

数日前、当社の補助金ナビの毎日の取り込みが、表に列を足したことに気づかず5週間失敗し続けていました。その反省から、今回は最初に定期処理の中から1回流し、4工程とも成功することを確かめてから公開しました。

6. これから

国会・研究・省庁の動きを1か所でたどれるようにして、議員の方や事業者の方が、いま何が動いているかを早くつかめるようにしていきます。

Kurage 国会トラッカー(国会の質疑と答弁) https://xb4g.com/giin/tracker/#ref=vibeblog-shocho

Kurage 論文トラッカー(大学の研究 × 国会の議論) https://exbridge.jp/academic/#ref=vibeblog-shocho