SaaSからオンプレミスへ、業務システムを内製化する|ソースコード付きの製品とOSSをバイブコーディングで直し、AI-IT顧問で運用する
この記事は バイブコーディング的仕事ブログ(VWork Blog)へ移りました。 最新版はこちらです → https://exbridge.jp/vibeblog/2026-11-02-saas-onpremise-naiseika-ai-it-komon.html
名古屋でAIシステムの開発をしている小嶋です。
SaaSを使い続けるのと、ソースコード付きの業務システムを自社で持つのと、どちらがよいか。最近、この相談を受けることが増えました。
私の答えは、「自社で持って、自社に合わせて直していく方が得な場面が増えた。ただし、SaaSのよいところを誰が引き受けるかを先に決めておくこと」です。この記事では、その「誰が」の部分まで含めて、当社がおすすめしている流れをまとめます。
ソースコード付きの業務システムを持つ理由
まず、SaaSをやめて自社で持つ理由を5つ挙げます。
- 費用が積み上がらない: SaaSの料金は「人数×月数」で増え続けます。たとえば1人月1,500円のSaaSを20人で5年使うと180万円です。ソースコード付きの製品なら、払うのは最初の一度で、あとはサーバー代です。
- 業務をシステムに合わせなくてよい: SaaSに「この項目を足したい」「承認の順番を変えたい」と頼んでも、まず通りません。ソースコードがあれば、画面も帳票も流れも、自社のやり方どおりに変えられます。
- バイブコーディングで、直す費用が下がった: AIがソースコードを読み、「この画面に◯◯を足して」という指示どおりに直せるようになりました。しかも、何も無いところからAIに作らせるより、動いているシステムを直させる方がずっと確実です。ログイン、権限、データベースといった土台がすでにあり、AIが手を入れるのは自社に合わせたい部分だけで済むからです。
- データと仕組みが手元に残る: 値上げ、サービスの終了、規約の変更、機能の削除。SaaSでは、どれも自社では止められません。自社のサーバーにあれば、売り手の都合でシステムが止まることはありません。
- 中が見える: データがどこに保存され、どこへ送られているかを、ソースコードで(AIに読ませて)確かめられます。
8月には、使っているSaaSの名前から、同じ業務ができるオープンソースを引ける対応表も公開しました。
- SaaSとOSSの対応表 https://exbridge.jp/saas/#ref=vibeblog-saas-naiseika
SaaSのよいところは、だいたい「人がいる」ことだった
それでも、SaaSにはSaaSのよさがあります。並べてみると、次のようになります。
- 申し込めば、その日から使える
- 不具合が出たら、運営会社が直してくれる
- セキュリティの更新を、運営会社がやってくれる
- バックアップを取ってくれている
- 分からないことを聞ける窓口がある
- 法律が変わったら、それに合わせてくれる
こうして並べると、よいところの多くは「直す人・守る人・聞ける人がいる」ということです。機能の話ではありません。
ソースコード付きのシステムを買っただけでは、この「人」はついてきません。社内にIT担当がいない会社が自社でシステムを持とうとしてつまずくのは、たいていここです。買ったはいいが、直せない。更新していない。何かあっても聞く相手がいない。
足りない「人」の役を、AI-IT顧問が引き受ける
当社のAI-IT顧問契約は、エンジニアを雇わずに情報システム部門を持つための契約です(月15時間・税別15万円から、愛知県内)。SaaSのよいところのうち、人の役にあたる部分の多くはここで引き受けられます。
- すぐ使える → 何も無いところからは作りません。Kurage App Store の製品(いま102本)か、オープンソースから始めます。キャンペーン(期限未定)として、AI-IT顧問契約では Kurage App Store のデジタルコンテンツ商品代金が無料です。契約期間中に構築できるものは、商品代金なしで置いて設定します。
- 直してくれる → 自社に合わせる改修を、顧問の時間の中でバイブコーディングで進めます。作ったものの設計書は、AIがそのまま読める形でコードと一緒に保存します。担当が変わっても、次に使うAIが読めます。
- 守ってくれる → セキュリティの点検や古い仕組みの見直しも、顧問の時間で行います。その月に時間が余ったら、こちらから点検を提案して使います。
- 聞ける窓口がある → 社内からの「これはどうすれば」の相談窓口になります。
- やめても残る → ソースコードと設計書は、契約が終わっても御社の資産として残ります。SaaSは、解約すると使えなくなります。
SaaSの月額だけを顧問料と比べると、顧問料の方が高いこともあります。ただ、この契約はSaaSを置き換えるためだけのものではありません。調査、設計、Webサイト、マーケティングまで含めた、情報システム担当1人分の仕事の契約です。SaaSの置き換えは、その仕事の一つとして進めます。
内製化の流れ(3段階)
1. 払っているSaaSを洗い出す
使っているSaaSと、毎月の金額、使っている人数を並べます。そのうえで「残すもの」と「置き換えるもの」に分けます。上の対応表は、このときに使います。
2. 置き換え先を選ぶ(製品 → OSS → 作る、の順)
- Kurage App Store に合う製品があれば、それを使います。勤怠、予約受付、請求書、名刺の読み取り、AI議事録、受注、CRMなど、業務システムをソースコードと設計マニュアルつきで置いています。
- 無ければ、オープンソースを探します。海外にはよくできたオープンソースが多くあります。ただ、日本語が無い、日本語で検索できない、といった理由で日本ではほとんど使われていません。当社はそのいくつかを日本語化して、導入キットにしています。
- タスク管理(Vikunja・Planka) https://exbridge.jp/solution/task-kanri.html#ref=vibeblog-saas-naiseika
- 社内wiki(Docmost ほか) https://exbridge.jp/solution/shanai-wiki.html#ref=vibeblog-saas-naiseika
- どちらも無ければ、作ります。それでも、ゼロからではなく、近い製品やオープンソースを土台にします。
3. 置いて、直して、育てる
選んだものを置き、まず今の業務がそのまま回る状態にします。そこから、使いながら「ここを変えたい」を集め、毎月の顧問の時間でバイブコーディングで直していきます。
SaaSでは、要望を出しても通るかは運営会社しだいです。自社で持てば、要望はその月のうちに形になります。何をやって何時間かかったかは、毎月の実績報告書に日付つきで書いてお渡しします。
それでも、SaaSに任せた方がよいもの
ここは正直に書いておきます。次のものは、無理に自社で持たない方がよいと考えています。
- 法律の改正への対応が多い業務: 給与計算、会計、電子申告など。改正のたびに確実に追いついてくれるSaaSに任せる方が安全です。
- 夜中も止まると困るもの: AI-IT顧問は、24時間365日の障害対応当番は引き受けていません。止まると取引が止まるような仕組みは、それを引き受けてくれるサービスを選ぶか、別に体制を考える必要があります。
- 毎日のヘルプデスク: 常駐してPCの初期設定や電話対応を毎日行うことも、顧問の範囲に入れていません。
使い分けは、こう考えると分かりやすいと思います。法律に合わせる業務はSaaSに任せる。自社のやり方そのものが強みになっている業務は、自社で持って育てる。
相談の入口
- AI-IT顧問契約(愛知県内・名古屋市外はZoom中心) https://exbridge.jp/ai-it-komon.html#ref=vibeblog-saas-naiseika
- Kurage App Store(ソースコード付きのオンプレミスの業務システム) https://kappstore.exbridge.jp/#ref=vibeblog-saas-naiseika
愛知県の外の会社さまは、Kurage App Store の製品や導入キットを、自社で置いて使っていただけます。
よくある質問
SaaSをやめて、ソースコード付きの業務システムに替えるメリットは何ですか?
料金が人数と月数で増え続けないこと、自社の業務に合わせて画面や流れを直せること、データと仕組みが手元に残ることです。AIでソースコードを直せるようになったため、自社に合わせる費用も下がりました。
社内にIT担当がいなくても、業務システムを内製化できますか?
できます。ただし、直す人・守る人・相談に乗る人の役を誰かが引き受ける必要があります。当社のAI-IT顧問契約では、その役を月15時間の中で引き受け、改修はバイブコーディングで進めます。
どんな業務でもSaaSから置き換えた方がよいですか?
いいえ。給与計算、会計、電子申告のように法律の改正への対応が多い業務は、SaaSに任せる方が安全です。24時間止められない仕組みも、それを引き受けるサービスを選ぶ方がよいと考えています。
AI-IT顧問契約で、Kurage App Store の製品は無料になりますか?
キャンペーン(期限未定)として、AI-IT顧問契約では Kurage App Store のデジタルコンテンツ商品代金が無料です。契約期間中に構築できるものは、商品代金なしで構築します。