柳井正が描く「デジタル小売業」への転換——ユニクロとAIが変える服の買い方
ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長の柳井正は、早くからAI・デジタル技術を経営の中核に据えてきた。同社は2018年頃よりGoogle Cloudと連携し、AIを活用した需要予測・在庫最適化システムを本格導入。従来は勘と経験に頼りがちだったアパレルの発注プロセスを、膨大な販売データと気象・トレンド情報をAIが解析する仕組みへと転換した。この取り組みにより、過剰在庫や機会損失の削減に成果を上げ、サプライチェーン全体の効率化を推進している。さらにアクセンチュアとの提携によるデジタル変革プロジェクトも進め、「情報製造小売業」というビジョンのもと、AIをものづくりから販売まで一気通貫で活用する体制を構築してきた。
柳井は「我々がやらなければならないのは、デジタルの会社になることだ。服を売る会社ではなく、情報と服を一体で提供する会社にならなければ、生き残れない」と語っている。
テクノロジーを「脅威」ではなく「経営そのもの」と捉えた柳井の姿勢は、変化を先取りする勇気の重要性を教えてくれる。
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