HYBEが仕掛ける「Enter-Tech」革命——AI音声クローンとバーチャルアイドルでK-POPの未来を塗り替える
BTS・Stray Kidsなど世界的K-POPグループを擁するHYBEは、2023年にAI音声スタートアップ「SuperTone」を約3200万ドルで買収し、エンターテインメント企業からの脱皮を宣言した。その戦略の核心は「Enter-Tech(エンターテック)」——コンテンツとテクノロジーを融合させた次世代エンタメ企業への転換だ。SuperToneが開発したAI音声技術「NANSY」は、声のタイムブレ・言語・ピッチ・音量を個別に分解・再合成することで、まるで本物のように自然な音声を生成できる。2024年には歌手イ・ヒョンが同技術を活用し、一つの音源から韓国語・英語・日本語・中国語・スペイン語・ベトナム語の6言語版を同時リリースするという前例のない試みに成功。2025年にはSuperToneが全員AIで構成するバーチャルポップグループ「Syndi8」を立ち上げ、架空の世界観「Nansy Land」を舞台に完全AI音声だけで音楽活動を行っている。
「人間の限界を超えることが、K-POPが直面する危機への答えだ」——HYBEのプロデューサー、パン・シヒョク会長は、AIへの投資をK-POPの成長の天井を突き破るための戦略と位置づけている。
アイドルがAIに「なれる」時代に突入したK-POP業界。言語の壁を超えた多言語展開や、引退後も活動を継続できるバーチャルアーティストの登場は、エンタメビジネスの常識そのものを書き換えようとしている。
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